相続分とは何ですか?

執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会 

保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

相続

弁護士の回答

相続分とは、共同相続人の間で、プラスの財産、マイナスの財産を含む全ての相続財産についてもつ権利、義務の割合のことを言います。

相続分は、大きく「法定相続分」と「指定相続分」に分けることができます。

 

法定相続分とは

法定相続分は、民法で定められています。

相続人の法定相続分の割合は、誰が相続人であるかによって変わります。

たとえば、亡くなった人の配偶者(夫、妻)は常に相続人になりますが、次の人たちは、次の順番で、配偶者と一緒に相続人となる権利があります。

 

①亡くなった人の子

配偶者と子が相続人となる場合、法定相続分は2分の1ずつになります。

具体例① 被相続人の相続人が配偶者A、被相続人と配偶者Aの子B、被相続人が認知した子Cがいる場合

各相続人の法定相続分は以下となります。

・配偶者A:2分の1
・子B:4分の1
・子C:4分の1

非嫡出子の相続分は?

従前の民法では、非嫡出子の相続分は、嫡出子の2分の1と定められていました。

これは、民法が定められた当時の家族関係などが反映されたための違いでしたが、平成25年12月に民法が改正され、非嫡出子も嫡出子と同じ相続分が認められました。

したがって、今日では、結婚した両親から生まれた子と、結婚していない両親の元に生まれ、認知のみなされた状態の子の相続分は、同等に認められています。

死後の認知について詳しくは、こちらからご覧ください。

 

②亡くなった人の直系尊属

配偶者と直系尊属が相続人となる場合、相続割合は配偶者:直系尊属=2:1になります。

具体例② 被相続人の相続人が配偶者Aと被相続人の両親B・Cの場合

各相続人の法定相続分は以下となります。

・配偶者A:3分の2
・被相続人の両親B・C:各6分の1

 

③亡くなった人の兄弟姉妹

配偶者と兄弟姉妹が相続人となる場合、相続割合は、配偶者:兄弟姉妹=3:1になります。

※兄弟姉妹に半血兄弟姉妹がいる場合には、兄弟姉妹の割合と半血兄弟姉妹の割合は兄弟姉妹:半血兄弟姉妹=2:1になります。

具体例③ 被相続人の相続人が、配偶者Aと兄弟姉妹B・C、半血兄弟姉妹D・Eの場合

各相続人の法定相続分は以下となります。

・配偶者A:4分の3
・兄弟姉妹B・C:各12分の1
・半血兄弟姉妹D・E:各24分の1

 

 

相続分は亡くなった人が自ら指定することができる?

相続分は、亡くなった人が遺言で指定することができます。

しかし、遺言で相続分を指定する場合も、遺留分に注意する必要があります。

遺留分とは、相続人に一定の割合で承継が認められた相続財産のことで、亡くなった人であってもこれを取り上げることはできません。

したがって、たとえば相続分を超えて、特定の相続人に全ての財産を相続させるとの遺言を残しても、全てを取得した相続人は、他の相続人に遺留分を請求される可能性があります。

遺留分について、詳しくはこちらからご覧ください。

相続分に関するお悩みを解決したい方は、相続に関する専門的な知識が必要です。

自己の相続分についてお悩みの方や、今後、相続分を指定したいとお考えの方は、ぜひ一度、相続専門の弁護士にご相談ください。

 

関連Q&A

執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会 

保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

専門領域 / 個人分野:家事事件 法人分野:労働問題  

実績紹介 / 相続の相談件数年間285件(2019年実績)を誇るデイライト法

律事務所の代表弁護士。家事事件に関して、弁護士や市民向けのセミナー講

師としても活動。KBCアサデス、RKB今日感テレビ等多数のメディアにおい

て家事事件での取材実績がある。「弁護士プロフェッショナル」等の書籍を

執筆。


[ 相続Q&A一覧に戻る ]


 

相続発生後のお悩み解決法



なぜ弁護士に相談すべき?